昨日は節分でした。ここから、いよいよ激震の2021年が本格始動です。
この先も、世の中はしばらくまだまだカオス化が深刻になってゆきそう。
わたしのイチオシの経済アナリストの藤原直哉氏は、この乱世を生き抜くためには「精神武装」が一番大切だといつも仰ってます。そのために大切なエッセンスを、4段階のプロセスに分けて、わかりやすく説明してくれていました。今日はそれについて、わたしなりの解釈をシェアします。
藤原直哉氏の「21世紀はみんながリーダー」2/3/2021YouTube配信から。
『民衆をまとめるリーダーシップ』
4段階の順番は「礼」→「心」→「頭」→「腹」
こんな時代だからこそ、まずは「礼」を大切にする。見直す。これがとても重要になる、と。これからも社会は、一時的にで乱れに乱れるだろうけれど、その混乱を収束に導くキーが「礼」である、ということです。
まず「礼」を見直してから、次に「心」。
自分の「心」に向き合い、その心が穏やかさに包まれたら、次は「頭」(学び)へ。これは人生に大切な「教養」を心身に沁み込ませるため。
「礼」「心」と「頭」がととのったら、最後に「腹」へ。
心身と頭に沁み込ませた「礼」と「教養」を携え、いよいよ社会で実践するステージへと。
実際の現実社会では、想定外の様ざまな事態に遭遇するもの。こんな激動の乱世であれば、なおのこと。
だからこそ、何が起きても、地面がひっくり返っても、肝が据わっているということがものすごく大事。
「礼」は礼儀。でも、人や社会へ礼を尽くす前に、まずは自分自身へ礼を尽くしたい!
今の世界も日本も、この「礼」がとても乱れているのではないか、と。わたしも、それは感じることがあります。そんなことは、年配者特有の杞憂だと言われてしまえばそれまでだけど。でも、わたしにつながってくれている人には、ちょっとこの先も少しだけ読み進めてみて欲しい。お願いだから。
「礼」とは、まず礼儀です。(ああ、やっぱり、とか言わないで!)
ちなみに藤原氏は、敬語・丁寧語・謙譲語をきちんと使いこなすことが、まずは肝要だと。
乱世でありカオスであればあるほど、情報は乱れるわけで、それは言葉の使い方としても同様。でも、きちんと敬語・丁寧語・謙譲語を使い分けて落ち着いて話せる人の言葉なら、自分より若い人だとしても、その声に耳を傾けてみようという人が多くなるもの。
だから、カオスを何とかしなきゃという状況になる前に、まずは自分の言葉遣いを見直しておいてみては、と藤原氏。わたしはこれに賛同します。
それプラス、礼には感謝も含まれると思う。言うまでもないですけど。
感謝の気持ちって意識しなくても、自然に湧き上がるものでしょう。人への感謝も、自分の置かれた状況や世の中への感謝も。ごく自然に出てくるのが「感謝」であり「礼」であると思います。
でも、何より先に自分自身への「感謝」や「礼」という自然な気持ちが沸き起こってこそ、その感謝の気持ちは、人や環境や社会へも向かうんじゃないかな、と思うのです。
いま、自分の身体が動くこと。指が動く。目が見える。水が飲める。一人で歩ける。
こんな当たり前のことだけど、でももし病気になったり、ケガをしたりしてたら、一人で出来ないかもしれない。
だから、まず健常な人は、自分の身体に感謝。その身体を動かしてくれる見えない仕組みや存在にも、感謝と礼を尽くす事がすごく大事だと思う。
見えない仕組み。見えない存在。それがピンとこないなら、まずはそれを信じてほしいです。だって、ぜったいに「それ」がわたし達を生かしてくれてるんだから。
そして、自分自身に礼を尽くせるようになると、自分を大事にすることはごく当たり前、という感覚になる。わがままとは違う。自分の身体の声を聴けるようになる。身体の叫びは、心の叫びだったんだ、って気付けるようになる。そしたら、自分を守ってくれる見えない存在とも、つながれるんです。
それを、わたしの大事な人達には思い出して欲しいのです。誰だって、見えない存在や仕組みや、そういう世界とつながれるし、そこから本当に自分にとって正しい情報、必要な情報が適切なタイミングで必ずもたらされる、ということを。
そのためには、やはり「礼」が大事で、大前提である、ということ。
「心」を整えるいい話をたくさん見聞きして、心の平穏を取り戻す
「礼」がわかったら、次は「心」をととのえる。心を柔らかくする。
そのために、ちょっとしたいい話なんかを聞くのがすごく良いって藤原氏は仰います。心に滋養を与えるような話だよね。「人間学を探求する」っていうキャッチコピーの月刊誌「致知」っていう真面目な読み物系の雑誌があるんだけど、まああんな感じの記事みたいな。自分の心や在り方を振り返る、っていうようなテーマの話。
真面目すぎて、お堅すぎてちょっと・・というのも否定しないけど、時には大事だと思う。そういう話って、心に沁みるはずだから。わたしはそう。全部とは言わないけど。
つまり、ときにはそういう真面目で温かい話と接していると、そういう価値観に敏感になっていく、ということ。心が柔らかくなっていく、ということ。
いつもビジネスの話ばっか、どうしたら稼げるとか、効率が上がるとか。そういうのも、今までの社会では大事だったかもしれないけど、そればっかだと心が殺伐としていくと、わたしは感じます。そして、これからは、そういう価値観が中心の人生だと、だんだんキビシイ局面を迎えていくはず。それは、星読みの観点からわたしはそう強く感じる。
で、心が柔らかくてあったかい話が好きになって、そっちに重きを置いてゆくと、当然そういう人とのつながりが増えてゆくことになる。逆もしかり。そういう話に興味ない人、殺伐系の左脳系の話ばかりが好きな人とは、距離ができていくはず。わたしは、それでいいと思う。あったかい柔らかい話が通じる人とのつながりを大事にしてゆきたいから。
つぎに「頭」へ。教養を高める読書が、芯(心)まで沁みこむステージへ
順番を間違えて先に「学」を進めると、いわゆる頭でっかちになってしまう、ということだと思う。藤原氏が仰っていたのは。
それだといわゆる机上の空論で止まってしまう。それじゃ乱世はおろか、平常時にだってろくに使えやしないってことなんだろうな、と思います。
柔らかく、なんでも受け入れられるような広い器の心がととのってからこそ、真の人間力を磨き上げるべく、質の高い読書や芸術・文化に触れるのが良い、とのこと。だから、ビジネス系の実用書、ではなくて、ぜひ教養を高めるための学びになる読書を。歴史とか、文化が学べるものがいいんじゃないかと思います。
星読みで言えば、9ハウス。射手座のテーマですね。
8ハウス・さそり座で、一旦全てを破壊して溶かして平らかな心に整えてから、より人生の高みを目指すために自分の理想を叶える学びを深めてゆく段階。それが9ハウス・射手座。
さそり座の、自分の闇と向き合う経験というのは、「ちょっといい話」を聴いたときに自分の心が揺さぶられることでも体験できる、ということだと思います。
最後は「腹」に落とし込み、不動の人間力を身に付ける
礼があり、心もととのい、真の学びを頭に叩き込めてはじめて、「腹」が据わる。つまり、覚悟が決まる。
覚悟とは、この世界を自分たちの手でより良くし、それを後世に残してゆこうとする、その覚悟。
その覚悟があってはじめて、肝が据わる、ということだとわたしは思います。
肝が据わってなくて、ふわふわしてたりしたらさ、乱世で生き残るのは至難になるでしょう。
だから、礼から始まって、心をととのえて、それから頭で学び、腹に落とす。
この順番が大事なんだと、藤原氏は述べられてるんだと思います。
腹が据わってなきゃ、自分の軸が保てない。自分の軸がなきゃ、簡単に足元をすくわれてしまう。それじゃあまりにも心もとない。
これから、世界も日本も、必ず良い方向に時代は動いてゆくと思う。
だけど、それには少なからず痛みも伴うと思う。代償。それが、このコロナ禍とも言えるし、もしかしたら、それ以上の痛みがあるかも。
いや、星読み観点からみれば、ある。とわたしは思う。
その痛みは、世界中で、もちろん日本でも、みんなで分かち合わなければいけないと思います。
その中で、とうぜん痛みに耐えら切れない人々も出てくるはず。
そのときに必要なのは、一定数の範囲、グループにおける、腹の据わった自分軸をしっかり持ったリーダーの存在だと思うのです。
家庭の中だけでもいい。職場の部署の中だけでもいい。
とにかく、一人でも多く、自分軸をきちんと保持している人がいれば、周囲は心強いと思う。共倒れは防げると思うんです。
リーダーなんて、自分には向いてないって思うかもしれないけど。でも、家族のためや、仲間のためになら、誰でもリーダーシップは発揮できるはず。大切な誰かのためになら。大切な人たちを支えたいでしょう?!
だから、今年、これからカオスが激しくなってきたら、ぜひこの4段階のプロセスを思い出してもらえたら嬉しいです。
まとめ
- 時代のカオス化が進んだら、精神武装することが大切。
- 精神武装のプロセスとして、順番は「礼」→「心」→「頭」→「腹」。
- 「礼」は、礼儀。敬語・丁寧語・謙譲語を正しく使い分けることが基本。
- 「礼」は、自分自身への感謝も。身体の感覚に耳を澄まし、自分を大切にすることを通して、見えない存在とのつながりを深める。
- 見えない存在に生かされ守られていることを、思い出す。
- 次に「心」を整える「いい話」をたくさん見聞きして、心の平穏を取り戻し、柔軟な広い心をととのえる。
- 温かい話に価値をおく自分になれば、同じ価値観の人とつながれる。同時に、殺伐とした実利重視の人とは距離を保てる。
- 「心」の次に、「頭」。柔らかくなった心ができたら、教養を高める良き読書・芸術・文化・歴史に触れる。本物の教養を心身に沁み込ませる。
- 「頭」ができたら、「腹」に。腹を据えて、覚悟を決める。次世代の子どもたちに残せる未来を創り出すという覚悟を。
- 腹が据われば、肝が据わる。ゆらがない自分軸をしっかり確立させられる。何が起こっても動じない、本物の人間力を養うことができる。
- 精神武装した本物の人間力を備えてこそ、実践の場で遭遇する不測の事態にも対応できる、不動の強さを叶えられる。
- それができれば、たとえ家庭や職場単位の小さな仲間だけでも、大切な人たちを守り抜くチカラになる。