いつのまにか春になって、今年も「3.11」を迎えた。
まずもって、あの日の津波で此の世を離れた魂に心からのご冥福を祈りたい。
本日の太陽は魚座の20度。海王星も魚座の20度。ぴったり重なって神秘的なエネルギーに包まれている。
あの震災からもう10年。この10年の早さたるや、信じられないほどだった。
まさに、時空が溶けた海王星の世界。
この10年で、被災地はいくらか復興しているものの、多くの人々が故郷から離れ、それぞれの場所で、それぞれの人生をやり直してきたのだろう。
わたしもあの時の自分を思い出してみる。
遠い異国の島で、日本からのスペシャルゲストのツアーをお招きすべく、当時の夫をメインの島の空港に送り出した直後の出来事だった。
テレビから、日本で大きな地震が発生したらしい、との速報。
そして瞬く間に、町に押し寄せる津波の映像。
画面に凍り付き、言葉も出せず、でも情報を集めなきゃ、夫に伝えなきゃと。
夜やっとつかまった夫に電話で「明日はみんな無理かもしれない」と伝えるも、「まさか」と信じない夫。その後すぐに友人宅のテレビで、わたし同様、彼も凍り付いたのは言うまでもない。
案の定、ゲストの皆さんは空港までのアクセス途中で足止めとなり、その夜のフライトには間に合わず。
楽しみにしていたイベントは止む無く中止になったものの、これはこのタイミングでむしろ有難かったのかもしない、と胸を撫でおろす。
もし1日早くみんな出国していたら・・
あの惨事の後、日本が心配で南国ツアーどころじゃなかっただろう。
私たちも、すぐにホテルやレストランなど、予約のキャンセルに駆け回る。「日本からのゲストだったんだけど、この地震で来れなくなった」と伝えると、どこも「キャンセル料はいらないよ。それよりうまくゆくことを祈ってる」と言ってくれた。
そして、日本からの津波返しが来るのでは、とあの島でもやや混乱が見られた。ガソリンスタンドやスーパー、なぜかマックでの長蛇の列。
わたしは異国にいて、あの時の日本の不安、混乱を知らないが、知らないからこその不安と心配も大きかった。
あれから10年。
わたしの現在の状況は、あの時には想像もつかないほど変わっている。
この変化のピークが、今まさに起こっている。
でも、魚座海王星のエネルギーに支配されているわけだから、それは水面下で、目に見えないカタチで、でも境界線なくどこまでも広がっていることは疑いのない事実だと思われる。
波がザザーっと立ち上がり、すべてをブクブクブク~っと巻き込みながらその波が壊れていくあたり。
今、まさにそんなところじゃないかと思う。
沖合のものを全て巻き込んで、海中深くでブクブクにごっちゃまぜにして、そのうち海面に要らないゴミぐずが浮かんでくるはず。
その時世界は、これまで表に現れていなかったあらゆる「事実」を白日のもとに晒してくれるのではないかと思う。
今日は、「3.11」で犠牲になった多くの御霊(みたま)と共に、静かに新しい世界への平和を祈りたい。