12星座の7番目「天秤座」からは、後半のテーマが始まりまーす。
前半は自分の「個」を完成させてきて、後半からはいよいよ「社会」と関わってくんです。
では、さっそくいってみよー。
天秤座のテーマは「バランスを取る」ことを学ぶ
そうなんです。
天秤座はね、「てんびん」「バランス」なんですけど、これが得意なわけじゃあないんですよ。
「バランスを取ることを学んでゆく」のが天秤座のエネルギーなんですね。
だから、最初からバランス感覚が優れてるわけじゃなくて、バランスを取るために均衡じゃないところを目ざとく見つけ出して、そのバランスを取ってゆこうとするんです。(ここ、誤解されやすいんですけど、違いが分かりますかね。)
だからね、バランスの悪いモノが気になっちゃう。
調和や均衡が取れていない状態がイヤなんですね。
それで、そういう状態を見付けてはすかさず、バランス取ろう、平衡にしよう、とするんです。
つまり、「個」を飛び出して、初めて「社会」と関わってゆくステージの最初のテーマとなるのが「バランス=天秤」ってこと。
そのバランスは「一人」じゃ取れない。だから、「パートナー」が必要。
で、天秤座のテーマは一般的には「結婚」とか「人間関係」って言われてるんです。
パートナーシップ・恋愛・結婚のワクワクの「7ハウス」
天秤座は、牡牛座と同じく美と愛と調和の女神「金星(ヴィーナス)」に守護されます。
で、パートナーシップとくれば、当然「恋愛」とか「結婚」というキーワードに繋がるわけです。
でも、ここではただ単に楽しむための恋愛ではなくて、魂や心の成長のために、お互いに真面目に向き合って「均衡」を学ぶためのパートナーです。
でも、まだそんなに深刻じゃない。はじめての恋人、はじめての結婚っていうワクワク感からスタートする楽しいステージです。
なんたって、金星・ヴィーナスが守ってくれてますからね。
人生のパートナーと出逢い、結婚して、そして新婚生活でお互いを徐々に知ってゆくというプロセスの中で、二人で一緒にいることを通してバランス感覚を学んでいくわけですね。
天秤座の特徴と、そのエネルギーが強いのはこんな人
バランス・調和が取れていることを求める天秤座は、やはり美的感覚に優れてます。
アートや食やファッション、インテリアなど、ありとあらゆるモノに関して抜群のセンスを持ち合わせてて、かつ洗練されていてお洒落。
人付き合いにおいても調和を目指すから、人あたりが良くて、好印象で社交的。
平和主義だから、優しい。話すときは自分を全面に出さない。周囲のバランスを第一に考えるから。
もし浮いちゃってたり、輪に入れない人がいたら、手を差し伸べる。それくらい優しい。だってバランス悪いところを探すのが天秤座だから。ほっとけない。
で、つい目配り、気配りができちゃう。
仕事やビジネスの場でも、目配り、気配りができちゃう。それだけじゃなく、バランスを取ることは分析力でもあるから、けっこう仕事もできて信頼される部類に入っちゃう。
そうなると金星ヴィーナスはますますピカピカ輝いちゃう。
金星・ヴィーナスがキラキラしてれば、それに魅かれて色んな人が集まってくる。そしてまたバランスを取ろうと張りきっちゃう。
人との出会いが多ければ、恋愛も結婚もチャンスがいっぱいやってくる。
うーん。金星・ヴィーナスって、やっぱいいですねー。
天秤座の困ってしまう側面とその対処法
はい。これも、よく言われることなので、聞き覚えがあるかもしれませんが。
そうなんです。調和・調整を優先するあまり、優柔不断になっちゃうってことがあったり。
あと、誰にでも優しくして愛想よくしすぎちゃうことから、八歩美人やな~と思われてしまったり、浮気症と疑われたり。
あと、バランスバランスって思いながら目配り心配りが大得意ってことは、つまり外にばっかり目を向けすぎちゃてるってこと。
で、つい自分を見失ってしまう。自分がわからなくなってしまう。
という側面もあるんですね。
やっぱり、外や他人ばかりに意識を向けていれば、当然どこかのタイミングで精神的に疲れちゃうときがきますよね。何事もほどほどじゃなきゃね。
で、そうなると、とたんに自信をなくしてしまって、せっかくの美しい輝きも色あせていってしまう。
天秤座にとって、自分という「片方」がしぼんでしまうと、本来の目的であるバランス自体が取れなくなってしまうことになる!!
それって、天秤座にとっては致命的なんですよ。不安で怖くてたまらなくなってしまうくらいに。
でね、そんなときは、やはり反対側を見るわけですねー。
天秤座7ハウスの反対にあるのは、1ハウスの牡羊座です。
牡羊座は、そう。「自分は何ものか?」を探って自分のアイデンティティーを見出すところでしたね。
そこを思い出して、その牡羊座と天秤座の「バランス」を取ってゆくわけですよ!!
って、すごくないですか?12星座って!!
ちゃんとテーマが「対(つい)」になってるの。
世の中の全ては、バランスを意識して、中道・中庸をめざしなさいね、
すべての「テーマ」「意識」を統合・融和させてゆきなさいね、って。
宇宙はそう教えてくれてるんですよー。(パチパチパチ~)
だから、まずは「自分」という「個」を確立して(1ハウス)、
それから社会に出てから(7ハウス)の初めての学びは
1ハウスの「個としての自分」と、
7ハウスの「他者とのバランスを取ろうとする 自分」、
この両方のバランスをとること。
これが、人と関わるうえでも、すごくすごく大事なんだよ、と。
それが、地球での学びのちょうど真ん中あたりのテーマなんですね。
要するに、他者の個性を尊重しながらも、自分自身の存在価値も忘れず、自分の主義主張もちゃんと出すんだよ、ということですね。
超重要なことは「他者を通して、自分を知る」という「他者ありき」の視点
また長くなっちゃったんですけど、最後に一番大事なことを書くので、もう少しだけお付き合いください。
天秤座はね、つまり「他者」ありきなんですよ。
自分の「個」「自我」をしっかり確立したあとの天秤座は、自分の「個」の尊重と同様に、他者の個性も尊重するんですね。
だから、調和が取れるわけですよ。
でも、上にも書いた通り、調和は「他者」がいて初めてそれが可能になるわけですよね。
だから、天秤座は「他者ありき」なんです。
なぜなら、その「他者」を通して、自分との「違い」を見つけたいんです。
双子座の多様性にも通じますけど、ここでは「人」の性質に関して色んな「違い」を見出して、そこであらためて自分を見詰めながら、「自分はこういう人間なんだ」と、外の視線から自己を再認識しているわけです。
1ハウスでは、自分目線でしか「自分」を分からなかったけど、7ハウスまできたら、こんどは他者の個性も尊重しつつ、その「違い」を知って、あらためて自分とはこういうことか、と受け入れてゆく。
そんな感じです。
だから、いっけん恋愛やパートナーシップ、人間関係のバランスを取る事、というシンプルなテーマでありながら、実はその奥は意外と深いのです。
自分の内側にいる「もう一人の自分」、あるいはスピリットとしての「自分」、との関係作りと言ってもいいかもしれませんね。