12アーキタイプの2番目「牡牛座・金星・2ハウスのエネルギー」についてまとめてます。
必ずしも太陽星座(サイン)が牡牛座じゃなくても、誰の中にも「牡牛座」とその支配星である「金星」のエネルギーを持っていて、みんな日常的に使ってます。
たとえばこんなとき・・
- 自分が好きなものを選ぶとき
- お腹空いて、どこで何を食べようかなと考えるとき
- 「あ、あの人ステキ♡」と、ドキっとするとき
- 寝ても覚めても大好きな彼(彼女)のことを想ってしまうとき
- ケンカ中の旦那さん(奥さん)と仲直りしなきゃと思うとき、など
自分の「好き」や「愛」を教えてくれたり、「お金」や自分の「価値感」にもつなげてくれる、生きていくうえで誰にとってもとても大事なエネルギーのお話しです。
「金星」は「愛と美そしてお金」みんな大好き「麗しのヴィーナス」
「牡牛座」は、そのひとつ前のサイン(星座)である「赤ちゃんエネルギーの牡羊座」から少しだけお姉さんに成長します。
「牡羊座・火星」は男性性エネルギーなので「やんちゃな悪ガキ(男の子)」だったとしましょう。で、その次の「牡牛座・金星」は、今度は女性性のエネルギーになるのです。
猪突猛進でいつも頭から突っ込む牡羊座クンは、勢い余って壁に激突しました。
そこで初めて「イテーーッ」と痛みを感じます。
「あれ?・・痛いぞ」と。初めて自分と、自分の外の世界との「違い」を知るのです。
そして自分には「あ、カラダがあるんだ!!」と気付きます。
そのカラダを通して「見える」「聴こえる」「匂いがわかる」「触れる」「美味しい」という色んな感覚がわかってきて、そこから「だったらわたし、これが好き!」と、自分の好みを知ることに目覚めてゆきます。
自分の好きなもの、五感が喜ぶものを感じ取って、それを自分のためにゆっくり時間をかけて創り上げ、そして思う存分に堪能しようとするエネルギーなのです。
「牡羊座」では、いつも目新しい事ばかり追いかけて走り回っていましたが、次の「牡牛座」ではじっくり腰を据えて一つのモノゴトに集中しようとします。
「クリエイション(創造)」の過程で、自分の「資質」を見出してゆき、それを「価値あるもの」にするためさらに時間をかけ磨きをかけてゆこうとするのが「牡牛座」です。
支配星は♀金星、「女性性」「不動宮」「地」のエレメント
牡牛座のルーラー(支配星・守護星)は金星、「女性性(受)」「陰」のエネルギーで、「不動宮」に属す、「地」のエレメントです。
※ホロスコープではサインを2~4に分割してグループ区分をします。 2分割は「男性性(出)/女性性(受)」または「陽/陰」と分けます。 3分割は「活動宮」/「不動宮」/「柔軟宮」と分け方ます。 4分割は「火」/「地」/「風」/「水」のエレメントで分けられます。 |
一つ前の牡羊座は男性性で、外に向かって「出す」エネルギーでした。
牡牛座は女性性で、内に入って「受け取る」エネルギーです。
「不動宮」というのは「着実、忠実、安定、抵抗」といったモードを表します。具体的には「持久力がある。実現力がある。振り回されるのが嫌い。納得しないと動かない。なんらかの圧力がかかると動かない。マンネリ化しがち。」といった感じ。
「地」は「土や土地の要素のエネルギー」という意味で、その特徴は「有形の、盤石(ばんじゃく)な、安定な、信頼性や信憑性のある、支え、重い、具体的、現実的な」というイメージに表現されます。
「牡牛座・金星」アーキタイプが強いのはこんな人
ちゃかちゃか走り回っていた「牡羊座」とは対照的に、地に足をつけて目の前の現実の世界に集中するのが「牡牛座」です。
自分の世界を何より大事にします。たとえ小さくても狭くても、自分の大切なその世界を、大好きなモノでいっぱいに満たそうとします。そのためなら手間ひま惜しまず、コトコトと時間と愛情をかけてそれを育てようとします。
その積み重ねから、かけがえのない「資質(リソース)」が形成されてゆくので、牡牛座はリソースが豊富なエネルギーです。
感覚から得られる確実性があり実用性もあるそのリソースは、音楽やアート、ファッションセンスや、美食、美しく調和の取れた建造物など、文化・芸術として表現され世の中の人々を刺激します。
そんな価値あるクリエイションに力を注ぐことが出来るので、その対価としての「お金」もたくさん受け取ることができます。価値あるものが好きなわけだから、お金も大好き。しかも上手に稼げて、そのお金からも愛される。まさにお金と相思相愛になれるエネルギーということなんですよ。「牡牛座・金星」は!!
また、金星・ヴィーナスは愛と調和の女神ですから、平和主義です。争いなんて興味なし。それより、愛です。美です。性や快楽にも貪欲です。カラダの感覚を何より大事にする牡牛座だから、官能的な喜びへのあくなき欲求も当然あるわけです。
そろそろお気づきかもですが、めちゃくちゃあっけらかんとした「現実主義」であり「物質主義」の側面を持つんですね。牡牛座のエネルギー強い人たちは。
でも、12サインのまだまだ2番目。牡羊座と同じで、地球に人として生を受け、初めて感じた自分の体感覚をたんに素直に率直に楽しんでいる、ある意味とてもプリミティブ(原初的)なエネルギーなわけです。そこに、何か野心や優位性といったややこしい感情は、この牡牛座さんの時点ではまだ一切備わっていないのです。
(※ただし、実際は誰のホロスコープでも他天体の影響があるので、こんなふうに牡牛座・金星単体でピュアなまま、というのはあり得ません。あしからず。)
だからこそ、愛と美の女神ヴィーナスにしっかり守護されリードされている愛すべき牡牛座エネルギーなのです。
太陽星座が牡牛座の人へのメッセージ
まずは自分の「感覚」を信頼して、心が動かされる人やモノを見極めることをトコトンやりましょう。
そこから自分のリソースを掘り起こし(思い出し)、それを楽しみながら使うことで自己価値を高めてゆくのがこの人生でのテーマです。
地球という物質次元を思いっきり謳歌して、優雅にその「喜び」を表すことで、周りの人へ「愛」を伝え教える役割があります。
牡牛座にとっての「喜び」とは、理想や机上の空論とは無縁の、確かな手の温もりを感じられる、自分の五感で味わえる現実の日常を楽しむこと。
そのためなら、一歩一歩こまやかな努力の積み重ねをいとわないことも、牡牛座の人生を輝かせる生きがいでもあると思います。
太陽星座が牡牛座の人には、そんな楽園を手に入れ守ることが何よりも求められます。