今日は意識進化占星術の学びから、目からウロコのトピックをシェア。
蠍(さそり)座、8ハウスのテーマは「死と再生」「破壊と再建」と言われますが、その蠍座には「条件付きの愛」が許されるという衝撃的な話です。
愛は無条件じゃなきゃいけない、なんて蠍座にはただのキレイごと
蠍(さそり)座と8ハウスのテーマは『変容』。12星座で一番深いテーマです。で、そのプロセスとして「破滅と蘇生」「スクラッチ&ビルド」が必須科目になっているので、蠍座星人はそれは絶対に避けて通れません。
蠍(さそり)座に太陽があったり、アセンダントが蠍座だったり、または蠍座か8ハウスにが天体が集中していたり、冥王星にやたらアスペクトがあるなど、いわゆる「蠍座エネルギーが濃い人」たちの魂は、この人生での目的は『変容』『トランスフォーメーション』すること。
で、その通過儀礼として、死をもちらつかせるほどの「破壊と再誕」がセットになっているので、けっこうシビアです。一生のうちに何度も変容を迫られ、そのたびに幾度となく浮沈みを繰り返すことになります。
蠍座はオールオアナッシング。パワーに満ち溢れた順調期と、パワーを根こそぎ失ってしまう崖っぷち期を行き来します。歳を重ねるにつれてだんだん慣れてくるんでしょうけど、いわゆるアップダウンの激しい波乱万丈な生涯です。
でも、その「変化」に向かう道のりは、自分一人の努力ではどうにもならないっていうのがクセモノです。
単独で変わろうとするんじゃなくて、誰かパートナーと一緒になって、お互いが持っている全てを融合させることで、それまでとは全く異質の新しい生命体へと生まれ変わろうとするんです。
だから「相手は誰でも良いよ」という寛大さはナイ。のが蠍(さそり)座なんですね。「この人となら」と思える相方でないと、蠍座はぜったいに心を開きません。
だから、自分と一緒に「死と再生」を経験してくれる、自分が納得できる相手を血まなこで探します。それはもう自分の「生死」を賭けるくらいの集中力と洞察力で追い求めるんですね。
そこが、蠍(さそり)が地の底を這いずり回りながら「本質を追究」と言われる所以です。それくらい「変化」への執念があるとも言えますね。
だから、一旦一緒になった相手は、絶対に中途半端に逃したりなんかしないわけです。そんなことしようもんなら(逃げようもんなら)、毒針の一撃で、双方おしまいです。そこからまた「死と再生」をリセットってこと。だから蠍座はいつも真剣勝負です。
それもこれも、ただひとえに『変化・変容』したいからなんですけど。それにしても切ない蠍座さん。そこまでするのはなぜか?!
その理由は、対極の牡牛座にヒントあり
意識進化占星術では、魂の進化・成長をうながすカギは「対極」を統合(融合)することだと考えられています。
蠍(さそり)座の対極は、牡牛座です。牡牛座のテーマは、「自分のリソース(資質・資源)」から「自己価値」を見出すこと。
体感を使って自分の好きな創造に精を出す牡牛座は、自分自身がとても豊かな資質に恵まれています。リソースフルなわけです。だから、マイペースに自給自足が出来るので、とうぜん自立しています。
一人で何でも器用に創り出して、価値あるものを手に入れて豊になってゆく。でも、それだけが行き過ぎると、いつか孤独になってしまいます。
また牡牛座にとっては、五感が一番大事です。カラダの感覚。それはセクシュアリティや官能的な欲求にもつながります。
でも、いつも孤独で一人だとどうなるか?
その欲求は満たされないので、やはり対極の蠍(さそり)座へと意識が向かい始めます。
そのとき牡牛座は、やはり自分一人では何も作れないような人を無意識に惹きつけてしまいます。なぜか?
蠍座は、牡牛座が求めているもの、つまり牡牛座の特技を認めて褒めてくれそうだし、必要としてくれそうだから。ほっとけなくなってしまうんです。そして何より蠍座はセクシャルな魅力がたっぷりなんですね。
一方、蠍(さそり)座としては、リソースフルで創造性に富んだスキルフルな牡牛座こそ、渇望していた獲物同様に魅力に満ちた存在です。
そんな経緯で、牡牛座と蠍座は晴れて出逢いのときを迎えます。
が、ここで、蠍(さそり)座としては「この人、わたしが欲しいモノを、ちゃんとわたしに提供してくれるのかしら?」と、すかさずその人を吟味しだすわけです。
だって蠍座は、そもそも自分には足りないところがあると思ってるから変わりたいわけで、それを埋めるために「変身」することが最大の関心ごとなんですから。
相手云々の前に、その人のリソース、つまり「自分にとって必要なモノをその人が持っていて、ちゃんと自分に提供してくれるかどうか」を見極めて、それを差し出してくれるなら一緒になってもいいわ、というストレートなスタンスでいるわけです。
蠍(さそり)座って「本質」にものすごくこだわる本物志向です。だから、いつもシリアスに物事に取り組むし、集中するし、軽薄な要素は一切ないので、不思議な魅力をまとっているんですね。その引力がこれまた強烈に激しいので、ミステリアスで妖艶な雰囲気を醸している人が多いと言われますよね。
だから、結構強気で自分の要求、欲求をきちんと主張します。
つまり、「条件付きの愛」の取り引きをするわけです。「これくれるなら、わたしをあげる」みたいな。
愛は無条件じゃなきゃ本物じゃない、なんてキレイごとは、常に生きるか死ぬかの修羅場を生きてきた蠍(さそり)座には、まったく通用しないんですね。
潔く条件付きの愛を求めて、それをも自分を受け入れてくれる、という本気度100%の相手であれば、深い深い神秘の旅にいざなう蠍座。
そして、蠍(さそり)座がそんなパートナーと一緒に生死を分かちながら変容し、再起してゆくその行く末に待ち受けるのは、、、
一人の努力とチカラでは到底及ばないような、莫大な、莫大な、目の眩むような豊かさなのですよ!!
オールオアナッシング。ゼロか100かの、蠍座の底知れないエネルギーは、想像を遥かに超える未知の豊かさをもたらしてくれると言われているのです。
蠍(さそり)座は支配星が冥王星、プルートですからね。ただの石っころが、莫大な巨万の富に化けるのがプルトニウムの威力ですよね。それと同じなんですね。
だから、蠍座の成長のためには実は「条件付きの愛」が必要だということ。
ふー。さすがに深いです。
わたしも8ハウス蠍座族なんで、わたしが求む柔軟性とユーモラスな知性を持ったナイスミドルのシングルガイ、今年は血まなこで探そっかな。
あ、この意識進化占星術は「大幡ハルミ先生」から学んでいます。気になる方はぜひチェックしてみてください。https://www.harumiohata.com/